顧客志向の必要性〜弁護士業の本質的価値は何か?〜

顧客志向の必要性〜弁護士業の本質的価値は何か?〜
2017年3月20日 legalnote

 

弁護士の業務含めて、すべての仕事には「必要な仕事、不必要な仕事」があります。世の中の役に立っているか、自分の仕事・会社がないと社会が困らないか、世の中に貢献できているか、など、常に自分の仕事に対して客観的に問いかけて自問自答し続け、ブラッシュアップする必要があります。こうして自分を追い込み続けて、仕事の価値=「本質」的な価値が見えてくるのです。

 

サービス・商品が客にどんな影響をもたらすのか

ビジネス業界では当たり前のことですが、ユーザーにとっての最終的な利益「エンドベネフィット」に焦点を当てなければ、サービスはすぐに廃れて、移り変わってしまいます。つまり、クライアントの苦労を取り除く、または、喜びを提供する、といったものです。これは弁護士業務にも勿論当てはまります(当てはめなければいけません)。

消費者は結果を買います。売っている商品が何であろうと関係ありません。相談者は最初は人で選ぶかもしれませんが、最終的にはサービスの結果で長期的には判断します。例えばWEBサービスやテクノロジーなどで、実際のツールにはさほど関心を示さず(関係がないから)、ツールは結果を得るための道具にすぎず、結果こそが、売るべき商品です。

 

弁護士の本質的価値は何か

人は価値に対してお金を払います。では価値とは何か?と言うと、それはその人が望んでいる結果です。マーケティングで有名な言葉をご紹介します。例えば、穴を開けるドリルを大工さんに売っているとします。大工さんにとってそのドリルには価値があるので、お金を払ってでもドリルと買います。

しかし、大工さんが買っているのは(欲しいのは)ドリルではなく「実際の穴」なのです。つまり、穴を空けることさえできれば別にドリルでなくてもいいのです。

相談者が弁護士に相談するにおいて、「本当に相談者が求めていた結果は別にあったのではないか」と私は常に考えています。本来であれば弁護士に相談するまでもなく、軋轢を生まずに円満に物事を解決させたかったはずなのです。離婚したくなかったはずなのです。訴訟を起こす状況にまで発展させたくなかったはずなのです。問題になる前に解決してあげる「予防」こそが弁護士の社会的価値ではないでしょうか?